煙突だけ工事も承ります

ポップ

2013年02月17日 23:08



弊社では「煙突だけ」の工事も承ります。
こちらの現場は、昔セルフ施工した薪ストーブの煙突だけをやり直して欲しいというご相談からでした。
ストーブの扉を開けると、煙が家の中に逆流してくる・・・
現場を見に行くと、ボイラー用のブリキ煙突がセルフ施工壁出しで取り付けられていました。
何でも家の建築工事もご自身でされたのだそうな。
ストーブは県外の業者から求めたもので、使い始めて16-7年になろうかというバーリントンでした。
しかも煙突取り出しは背面出しに代えてある・・・
何より煙突の設計のバランスが良くありませんでした、追い打ちを掛けるオールシングル。

既存煙突を外し、新しい煙突の位置を決めて貫通部を開口して行きます。
この煙突の経路を決めたり、屋根の構造をいじくるには建築屋の知識が不可欠です。
「切ってはならないところ」ってものがありますからね。
また屋根の荷重がどこにどう架かっているのか?これも建築屋だからこそ的確に判断でき、必要な補強工事を導き出せたりします。

今回は桁と母屋の間を開口して抜いた訳ですが、木造建築ですので当然「火打ち梁」との干渉問題も出て来ます。この辺りも要チェックです。

必要な開口を作り、必要な補強を施し、必要な遮熱断熱対策を施して煙突をセットします。
特に、屋根垂木を切った部分の補強はキッチリとやっておかないと後々のトラブルの元です。

屋根に煙突をセットし、雨漏りしないように開口部を塞ぎます。
煙突周辺は「熱」を持つので、排熱も考えられているんですよ。


ストーブの煙突接続は背面出し、今回は上出しに変えるのですが無問題とはいきません。
何せ10数年間使い続けられたストーブです、口金を留めてるボルトは熱で固着しているパターンが大半・・・天蓋のボルトは何とか外れたようですが、口金のボルトはやはりプラスネジをなめておしまいになりました。
仕方ないので鉄鋼ドリルでボルトを壊し、口金を外しました。本体側にはメスネジが切られている訳ですが、使えないので穴を大きくして適当なボルトで蓋を固定しました。
大工に屋根屋に金属加工屋の真似事まで全てこなします。

新しい煙突を繋いで再始動です。
朝から夕方までの間に全ての作業は終えられました。
再点火してのオーナーさんの一言
「今までとは引きが全然違う・・・」
煙突トップからは無色透明な煙が陽炎のように出ていました。


弊社はログハウス建築も行なう会社なので、建物の構造に関しては一通りの知識を持っています。
薪ストーブ専門の会社との大きな違いは、建築と施工のノウハウを併せ持っているのか?いないのか?にあります。
他所では出来ない、やってもらえない工事も承っています。

薪ストーブを安全かつ快適に使い続けるため、購入や工事はノウハウのある業者に依頼しましょう。
ネットを探せば、安いストーブや安い部材は散見されます。
私たちの使っている部材は高いと言われますが、我々から見れば安い部材の方が割高です。
安い部材には、性能と価格が見合っていないものがほとんどです。
最初は良くても、何年も使い、メンテナンスしているうちにその差が出てしまいます。

薪ストーブのことなら何でも相談して下さいね。

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