2009年06月30日

大洲城

いろんな事をやっているようなペーターさんですが、実は建築のお仕事をしています。
ペーターさんは今時の建築というのには興味が無いみたいで、アルムの山にあるおじいさんの山小屋のような建物が好きなんだそうです。
そんなペーターさんが今年の正月に、海の向こうで木造のお城を見た来たそうです。

伊予の小京都と呼ばれている愛媛県大洲市、市内を流れる肱川では鵜飼いが見られ、城下町の風情あふれています。大分の対岸、八幡浜市の隣ですがイマイチマイナーなところだそうです。

その大洲は城下町であり、かつて4層の天守閣があったそうで・・
明治時代にボロボロのそれは解体されたのですが、2004年にナント木造で再築されているんだそうです。
大洲城

大洲城
日本一の規模を誇る木造天守閣(再建)です。
大洲城は当時の架橋を再現しています、木造建築に関わる者であれば一度は見ておきたい建築物なのです。
大洲城
在来工法とひとくくりにされる木造軸組工法ですが、現代のそれが「金物」と「筋交い」によって強度と耐震性を持たせているのに対し、伝統工法は木造軸組工法であっても「筋交い」より「貫」によって揺れに抵抗する作りです。
「筋交い」は上下2箇所での抵抗ですが、「貫」は柱を抜いた数X貫を入れた数なので多数箇所で揺れを負担します。
ですから筋交いは破壊されたり抜けたりすると一気に家が傾きますが、貫で固められた壁は斜めになってもなかなか破壊されないのです。
大洲城

大洲城

大洲城

大洲城
これは残っていた古い楼の梁組、当時のままの木材です。

あれ?ペーターさんって伝統工法もやってたっけ?



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Posted by ポップ at 00:00│Comments(0)建築のお話
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